ご挨拶


 今年も大変お世話になりました。
 特に、夏の参議院議員選挙の際には、私の突然の民主党との決別にもかかわらず、党派を超えてたくさんの方々からご支援いただき、3回目の当選を果たすことができました。
 ひとえに、皆様方からいただいた御厚情の賜であり、ここに改めて深く感謝申し上げます。

 国会では、どの党にも所属しない無所属という立場に立ちながら、同僚の議員と三人の院内会派をつくり、予算委員会をはじめとした四つの委員会に所属し活動をしております。そのかたわら東日本大震災の被災地を中心に、できるだけ現場を歩くことを、これまで以上に心がけたいと思っています。

 いうまでもなく、復興は、最優先課題です。
 津波被災地では、水産業の復興に続き、高台移転にむけての造成工事や中心市街地復興の基盤となる土盛りが本格的に動き始めました。土地の取得、権利調整、建築資材、人員の確保などの課題に対応しながら、被災地の声を聞きつつ、復興大臣としての経験を踏まえ、引き続き復興を後押ししてまいります。
 福島の原発事故被災者を含め、長期化する避難生活に対応した、被災された方々の心のケアなどの対応は、国、自治体、NPO法人などとの連携のもと、さらにしっかりものにしていかなければなりません。

 農政を巡っては、現政権は大きな政策転換を図ろうとしております。それは、特定の経営体に国の政策を集中し、「強い経営体」を作ろうとしていることです。 中山間地域を中心に、農業を支え、地域を守っているのは、高齢者の方々が中心です。農業の振興という産業政策と地域政策は一体であるということを、政策の根幹に置くことが大切であると考えております。変わりゆく農山村の現状を踏まえない、産業の強化だけに視点をあてた政策では、地域の活力をさらに奪うものになりかねません。この観点から監視して参ります。
 TPPについては、あくまで農林水産業を守るとの立場にたって、取り組んで参ります。
 来年は、TPPの動向次第にもよりますが、農政を巡る議論が、国会ではかなり激しくなりそうです。

 日本銀行が行っている、「異次元」の金融緩和。いわゆるアベノミクスの三本の矢の中核をなしています。いまのところ、株価は堅調、円高も大きく円安へと誘導され、デフレ解消の動きも顕著になってきたように思えます。
 しかし、こうした金融上の効果だけで、生産量が増えたり、モノが売れたり、働く者の賃金が上がったりするなど実体の経済が改善しなければ意味がありません。後者についてはまだまだです。そして、「異次元」の金融緩和には、経済、財政運営に深刻な副作用をもたらす危険性をはらんでいます。こうした問題に、財政規律重視の立場から、引き続き高い関心を持って取り組んで参ります。

 来年4月から、消費税が3%上がり、8%となります。巨額となった年金、医療などの社会保障費の財源確保、危機的な状況にある財政再建のためには避けて通れないと考えております。その一方で、社会保障制度改革の議論は進んでいるとはいえません。将来をにらんだ医療、年金、介護制度などの再構築を急がねばなりません。

 特定秘密保護法をめぐる与党の対応は、横暴極まりないものでした。国会は本来、政府との議論の場であるとともに、政府・与党が、野党の意見、考えを聞く場でもあります。国民生活に大きな影響をもたらす法案については、慎重の上にも慎重な審議が求められることは当然なことです。政府・与党は、今国会運営の反省にたって、時期通常国会からの対応を是正していかなければなりません。
 また、特定秘密保護法について、その運用を国会がしっかり監視していくことが必要です

 そのほか、原発の再稼働、使用済み核燃料の処理などエネルギー問題、一票の格差を巡っての参議院議員選挙制度など課題は山積みです。  

 微力ではありますが、今後とも一所懸命の活動を続けて参ります。
 引き続き、皆様方よりご叱咤、ご鞭撻を賜ることをお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

                             平成25年 師走


HOME